一流メイク師IMAが教える女装メイクの手順とオススメのメイク道具①

メイク師IMAの女装メイクレッスン

プロの世界では当たり前とされているインターネットには示されてこなかった「本当に正しい最低限のメイクの手順」と、最低限必要なメイク道具の名称・その意味や覚え方をご紹介します。

 

残念ながら、プロを名乗るメイクアップアーティスト(似非)の多くはこうした基礎的な知識を知らず、インターネットの情報を一生懸命集めて学んだ気になり、他人のノウハウを真似して発信している人もおります。

 

「何十年、メイクサロンでメイクさんに聞いたりして女装メイクをしてきた!」という人でも、こうした正しいメイクノウハウをお持ちでない人も多いです。

 

知ると簡単なようで、実は意味まで知ると奥深い。それがメイクの流れです。侮るなかれ!

 

この「メイクの正しい流れ」とは、
YouTube動画メイク界、女装メイク界、女性メイク界、各業界で様々な方法を伝えられています。

 

しかし、一流のメイクアップアーティストに確認すれば「本当に正しい流れ」や「良い道具」が何なのか、一目瞭然です。

現在インターネットに落ちている情報は素人が拡散したような内容ばかり。
今のSNSが流行している世の中でさえ、ほとんどが間違っていると断言できます。

例えば、正しい歯の手術の医療行為を全てインターネットで拾うことはできるでしょうか?

 

プロが全ての工程を体験や実験を通して伝えているものもありません。

 

今回、そうしたインターネット上のあまり宜しくない事態を少しでも改良するため、立ち上がってみました。

今まで信じてきたメイクさん、やり方、メイク道具など真反対だったり間違っていたり、残念な気持ちになる可能性もあります。

 

皆さまがこれ以上、似非メイクさんに無駄な時間とお金を支払わないため(本物のメイクアップアーティストを見抜く目を養うためにも)私のプロとしてプロしか入れない現場(映画・雑誌・ステージ等も)や専門学校、ニッチとされる女装界で実践を通し、学んできた本当に正しいメイクの手順の1部をご紹介させていただきます。

 

他の知識のある人は、頭を空っぽにしてから見ることをお勧めします。

 

「あの人はこうだった!」という生徒様より「そうなんですね!」という生徒様の方がグングン吸収され、マスターも早いです。

では、スタートします!!

※今、メイク道具が全く無い状態の人は、この記事を飛ばしてください。

 

すでに道具をお持ちの人で、誰かにメイク道具をもらった、すべてのメイク道具を持っているつもりだ、新しいメイク道具が知りたい、と言う人は是非チェックしてください。

 

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女装メイクの基礎

ここからは女装メイクの基礎についてお話いたします。

女装者のためのスキンケアをまだお読みでない方は、まずそちらを御覧ください。

 

ではご説明いたします。

 

まず「あなたが現在行っているフルメイクの流れ」を紙に書き出してください。
正直に書いて下さい。ここで横着せずに、必ず書き出してくださいね。

 

書けましたでしょうか?書けていない場合、あなたは学べるはずの知識を学べなくなります。
このブログを見ている価値も無くなります。損しないよう、キチンと書いて下さいね。

 

それでは、メイクの正しい流れの一部をご説明させていただきます。

 

その前に、1つだけ念頭において読み進めて欲しいことがあります。

 

メイクで使う化粧品は、絵を書くときに使う「絵の具」と同じです。
字を書くときに使う「筆」と同じです。1つの「道具」だと思って下さい。

 

変に美容のイメージを抱かず、「プラモデル」や「家の建築」のように組み立てるイメージを持って下さい。

多くの人は美容のイメージが強く、勝手な方法を頭にイメージしています。メイクは簡単で誰でもできる。と。

それは間違いです。

正しいメイクは、プロに習えばできるようになりますが、簡単と最初から舐めていては絶対に失敗して途中で辞めたくなります。なので、先ほどの例えのように物作りだとイメージして下さい。

 

特に、そうしたイメージを持つ方が、メイクから距離の遠かった男性の場合、よりグンと知識が入りやすくなります。

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ベースメイクについて

肌のケアを全て終えましたら、次は「ベースメイク」と呼ばれるものに移ります。

 

この「ベースメイク」を知らない女性もたくさんおります。彼女達は、なぜベースのメイクをする必要があるのかがわからないのです。

 

メイクは絵と同じです。家を建てることにも似ています。今回は、家を建てる場合に置き換えて解説してみます。

 

家を建てる時、最初に石や草が生えていたら取り除きますよね?石を避けて、草を抜いたりします。顔も同じです。

 

メイクをする時、ニキビを潰したり、髭を抜いたりします。そして次に家を建てる時、枠組みを作り、コンクリートを流します。

 

地面は砂利でボコボコしているのでコンクリートを流し、平らにする必要があるのです。(家が傾くから)メイクも同様!

綺麗にツルツルとした肌に魅せるためには、土台をツルツルにする必要があります。目に見えない肌の表面。

完全にツルツルな人は、赤ちゃんでも滅多にいないと思います。どこかしら、凹みがあったり、トラブルもあるはずです。

 

「ベースメイク」は、家を建てる時に木枠にコンクリートを流し込むことと同じ!後の化粧で肌色を塗るのですがその前に透明のベースメイクというもので凹凸を平らにするのです。

 

今は他の化粧品とミックスしたものも多数販売されています。

初心者にとってはそうした最新アイテムは邪魔なだけ。最初は最低限の道具を理解するまで徹底して新しいアイテムは使用せず、覚え込むまで練習を繰り返して下さい。

 

そしてようやくそれぞれの最低限の化粧品を理解してから、最新のミックス商品を知り、理解し、使用して下さい。

 

「ベースメーク」が完成しました。肌は「つるつる」とした状態です。

 

しかし、今回の「下地」というベースメイクは透明でした。

あなたの顔には、シミ・黒子・シワ・たるみ・赤み・そしてヒゲなどのトラブルが沢山!!

「下地」というベースメイクにそれらを消す能力はありません。

 

次にあなたが行うべきベースメイクは、あなたの肌トラブルに合わせた隠蔽工作アイテムです。

 

人聞きは悪いですが、黒子を隠したり、クマを消したり、目の下のボコボコだってアイテム次第で一瞬で消すこともできます。魔法のようなお助けアイテムなのです。

メイクは本来、《その人の持って生まれた美しい箇所》を引き延ばしたり、強調して輝かせたりするものですが、唯一、このベースメークではトラブルを隠すという目的で使用します。

あるはずのものを、無かったことにして良いのです。

よく「メイク詐欺」と言われているのは、こうした隠蔽が行き過ぎているからだと感じます。

 

本人が楽しむなら良いですが、それを隠し続けて利用するのは詐欺に近いような・・・。

 

そういう私も詐欺メイクに近いので、いつも長く付き合いそうな人へはスッピンを見せて信頼を得るようにしています。

 

ご自身でそうした判断やスタイルは取ればいいと思うので、他人が指図することではありません。

 

話が逸れましたが、ベースメイクの黒子・クマ・シワなどを隠すアイテムは多種にわたります。

 

今回の記事では、「黒子」を消し去るメイク方法を伝授しましょう。「コンシーラー」というアイテムを使用します。

 

肌色のクレヨンのようなアイテムです。女性のメイク道具でも定番化してきました。壁に隠れる忍者のように、肌のトラブルを隠します。

 

このコンシーラー、ただ「黒子」に塗っても簡単に消すことはできません。
塗った後の処理が大切なのです。

イラストで説明します。

 

黒子にまずコンシーラーを「塗る!」というより、「乗せる」というイメージでそっと乗せましょう。塊を乗せるというイメージです。メイクはイメージが最重要です。

乗せた後、不自然ではありませんか?

くっきりと肌との間に線ができています。これでは塗ったも丸分かり。

周りを肌に同化させましょう!同化といっても簡単。指で周りだけポンポンと叩いて馴染ませるだけ。
もし小さい黒子などであれば筆などを使用しても良し、スポンジの先を利用しても良し。

 

「手」をよく使用する初心者様を見かけますが、手は一番技術が必要です。
子供に習字の筆を持たせて難しい漢字を書かせるようなもの。
色んな色のクレヨンを渡した方が思い切って子供らしい絵が描けます。

メイクもその人のレベルに合った道具を使用することが重要です。

《スポンジ→筆→手》この順で、お勧めしています。手は、施術者側ですね。
筆までで充分に綺麗なメイクを完成させることができるでしょう。

 

 

黒子を消すことができました。

 

「ベースメイク」で肌の凹凸をツルツルにし、肌のトラブル(黒子)も全て消えました。おめでとうございます!

しかし、あなたの肌の色は均一ではなく、とても綺麗とは言えません。(失礼!)

 

肌の色といっても、顔の中には何万種類もの肌色が混合して分かれています。
よって、これらのまだらな肌色を均一にして、「美しいとされる肌」に仕上げる必要があります。

 

ファンデーションについて

ここで登場するのが「液体状のファンデーション」です。ファンデーションとは、肌に塗る肌色の絵の具だと覚えて下さい。

 

こちらの絵の具、多種にわたります。明るい色、標準とされる色、(何を基準に標準としているのかは謎)
黒人さん向けの真っ黒なファンデーションもあります。韓国は真っ白なファンデーションがブームです。(2018年)

 

このファンデーション、ご自身の顔の色と全く同じ色を自分の目で選ぶのはとても難しく、いくつか方法があります。
それは、百貨店のメイクアップアドバイザーさんに聞くこと。ただし、人により色の判別ができない人もいます。

私は色彩能力が人並み以上にあり、アドバイザーさんに聞いて完全に色が間違っていた時、その場で自分の目を信じ、何十種類もの色から直感で選びました。

不自然と言われたこともなく、個人的にも肌の色にそっと寄り添っています。結局、アドバイザーさんが選んだ色よりも、私が選んだ色が正しかったのです。

これは絶対音感と同じです。色彩の絶対色感。

私が高校生の頃の話に少しお付き合いください。
当時も今も珍しいとされる美術の高校に通っていました。先輩は芥川賞作家だったり、プリウスや
両面開きの冷蔵庫開発など、社会に貢献しまくっている人たちばかりです。そんな芸術高では、5教科に加え、美術のデッサンや課題が毎日のようにありました。

勉強が不得意だったので、成績も良くありませんでしたが、美術の変わった授業が大好きで、それは意欲的に参加していました。

先生が皆にプリントを配ります。左側には30個ほどの「可愛い」「綺麗」「鮮やか」「力強い」「もどかしい」など
心を揺すぶるような言葉が書かれていました。右には「桃色」「藍色」「灰色」などの細かく分類された色彩が。

これらを繋げというのです。あまりに「寂しげ」などの微妙な文字に皆が困惑していましたが、
面白い授業だったので「全問正解するぞ!」と美術の成績の良いチームが頑張っていたように思います。

私は何の気なしに、直感で結んでいきました。そして後日。同じ授業で結果発表がありました。

クラス40名の内、全問正解者は私だけだったのです。メイクをしていてミニスカートの私は周囲の優等生に馬鹿にされていたので、その時は本当に嬉しかったのを覚えています。

 

それ以来、色彩関係のそうしたテストでは正解が続き、これは私に与えられた能力なのだと気付きました。
現代画家だった話はここでは割愛します。とにかく、ファンデーションの色選びはプロと名乗る人でも難しいのです。

その難しいとされる色選び、機械の時代なので一瞬で分かるようになったら良いなと思いますがまだそのような機械は出てきていないようなので、他の方法をご紹介します。

 

たくさん失敗して自分に合った色を見つけ出してください

メイクは、失敗するから学べるということがあります。

もしあなたが日焼けをした場合、ファンデーション選びでたくさんの色に触れ、お金も無駄にして悔しい思いをしていたらきっとそれがあなたの情報や経験となって、どんな肌の色に変化しても対応できるでしょう。

色選びのコツだけ、お伝えします。

「首と同じ色」を選ぶと、違和感なくメイクが完成します。
首は影がかかるので、肌の色は首にライトを当てた時よりワントーン落としても良いかも知れません。

韓国では先ほどお伝えしたように、真っ白に顔を作り上げるのが流行っています。
アメリカではコッテリと厚塗りをし、健康的な小麦肌に魅せるのが流行っています。(2018年)

しかし、日本では国民性なのか、いかにナチュラル(素材的)に見せるかが主流です。
よって、周りの流行にも合わせながら選ぶ場合は首の色に合った肌色を素直に選んでください。

そうして肌色を合わせたファンデーション。私は、「液体ファンデーション」を使用する方法をお勧めします。
厚塗り感なく、綺麗に作ることができるからです。
これまた、「液体ファンデーションを塗ったことがない!」という女性、男性も世の中にたくさん存在します。是非チャレンジしてみてください。年齢的には28~30歳くらいからでも遅くないと思います。

液体ファンデーションを肌に乗せると肌の「色ムラ」が無くなり、均一になります。
色ムラとは、薄かったり濃かったりすることです。陶器のようなツルっとした感じになるのです。

 

この際、初心者の人はいきなり筆や手を使わず、1番最初はスポンジで塗ることをお勧めします。
「スポンジはよく吸引して塗りにくい。」という声もありますが、それは中級者の感想です。
最初は、一番手技も簡単なスポンジをお勧めします。これは100均などで売っているもので大丈夫です。
(流石に、スポンジに発がん物質は入っていないと思いますので。ファンデーションなどは百均のものは絶対に使わないでください)

 

そして、スポンジで慣れたら次は「筆」を使用して下さい。「ファンデーションブラシ」という専用の筆があります。

筆は100均は避けて下さい。なぜならば、毛が抜けやすく、硬いものが多く肌を傷つけるからです。(くすみとなります)

一流の職人筆まで使用する必要はありません。ドラッグストアやインターネットで販売されているセットでも構いません。セルフメイクにおいては十分でしょう。

 


 

 
筆で慣れたら無理に「指」に移行する必要はありません。

筆でずっとメイクを続けていただいて構いません。

 

指でメイクをする事は、プロのメイクアップアーティストを目指している人が多く、技の取得も正直難しいです。
セルフメイクにおいてはそこまで必要がなく、そこに力を入れるのは無駄な労力となりますので、筆になれた方が賢明かと思います。

 

そして、ファンデーションを塗った後は、「固形ファンデーション」を塗ります。
 

 

 

先ほどのファンデーションが固められたものです。絵の具が固まって、肌にはギリギリ塗れそうな硬さというイメージです。おっとその前に、ヒゲがある人はヒゲを消します。

液体ファンデーションを塗る前でも構いません。より消える方を選んで下さい。

 

ヒゲ消しの方法も多種にわたります。有名な女装をするアイドルは「赤いチーク」を塗るといっていました。
しかしその話も数十年前のもの。今だに使用される人もいるみたいですが、他にもバンバン開発されています。

 

ここでは、簡単に消せる普通ヒゲの消し方を紹介します。

 

インターネットで売っているような「ヒゲ消し」と書かれている肌色の商品は避けて下さい
青みが消せず、残ります。

 

薄い煉瓦色」のような色で消します。コンシーラーと手技は同じです。その後、上からコンシーラーを塗り重ねます。

 

 

最低限のヒゲ消し方法ですが、ヒゲ消しを使うより、他のインターネットの情報より確実です。

 

ヒゲ消しにおいては、私が一番苦労した部分ですから。

他にも剛毛な人のヒゲ消し方法、凹凸のあるボコボコヒゲの消し方、鼻の下のヒゲを崩さずに消す方法など、無数のヒゲの消し方、道具を個人的に開発しました。

 

興味のある方は、メイク教室、または女装紳士においでくださって、実際に体験してみてください。