一流メイク師IMAが教える女装メイクの手順とオススメのメイク道具②

メイク師IMAの女装メイクレッスン

顔全体が肌色で統一されましたでしょうか?ヒゲも消せましたか?
次に、私がこだわって考えた「時短メイク」の方法を混ぜ込みながらお教えします。

 

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IMA流時短メイク術

「時短メイク」とは、数年前に大流行し、今も地味に引き継がれている時間を短縮するメイク方法や道具のことです。
「オールインワンジェル」というアイテムなどもそう。これらはまた別記事でご紹介します。

 

フルメイクをするのに慣れた女装さんでも約1時間。女性では約30分。かかると言われています。

私も30分かかります。(5分で終える!という人は正しい工程を知らない・もしくは省いている人なのでここでは省きます)

このように、どうしてもしっかり正しいメイクをするには時間はかかってしまいます。

女装者でも週末だけするといっても月4回ですよね。
毎日は流石に少ないと思いますが、「時間を短くしたーーーい!」とストレスを感じているのは女装者だけではありません。

 

女性も同じです。また、女性の社会進出によりいかに早くメイクを終えられるかが求められています。

 

しかし、早くても汚い完成度であればメイクの意味はありません。

私の指導法では、気づいたら時間が短くなっていて、しかも高クオリティを叶えます。

 

メイクは顔の大きな部分から

 

その1つが、顔の大きな部分にするメイクから終わらせていくということです。

この話もネット上には現在ありません。

こうした情報は私が小学校3年性からメイクを続け、失敗を繰り返して得たものなのでオンリーワンなもの。

もし他で書かれている場合は私のファンでしょう(笑)

 

では、先ほどの《大きな部分から潰す》ということを詳しく説明します。

 

フルメイクは、何十種類もの工程があります。眉毛、唇、頬、おでこ、などなど。

「あ!ここやってなかった。」なんてことも初心者の時には発生しがちです。

中級者レベルになっても忘れる人もいるほど、意識してメイクを続けないと成長はありません。

 

メイク道具も沢山あって、やることも沢山あります。だから時間もかかる。

それを短縮するためにチマチマした作業や小さなスペースは後に回すということが大事です。

肌のケア・肌作りが終わったら、大きな部分である「肌メイク」をすることを推しています。

 

顔まわりに塗る粉、おでこに塗る粉などです。(後で詳しく説明します)

 

メイクの強いイメージの「眉毛や目元、先にやりたい!」という人が世の中には多いですが、それをグッと我慢して、顔の大きな部分にする「ハイライト(おでこなど)」「チーク(頬など)」「ローライト(顔まわりなど)」を潰していきます。

 

ローライトは必ず最後にしてください。なぜかという理由もあります。

メイクは絵の具と同じ。

明るい順番から塗れば色が混ざり合うことなく、黒に近づかないので綺麗な色のまま塗れます。

しかし、先に茶色や暗い色を置いた場合、次の色が混ざって汚くなる可能性もあるのです。

 

色の順番も少しずつ意識して守りながら進めましょう。

 

ハイライトとは

ハイライトの説明をします。

「ハイ」「ライト」どういう意味ですか?英語が得意な人はすぐに分かりますね。

これは、簡単に言うと「高い」「光」です。それをつなげたのが「ハイライト」。ついでに反対も書きます。

「ロー」「ライト」=「低い」「光」という意味です。ハイライトの反対を指します。

カタカナが増え、よく分からなくなってきましたね。

 

つまり、ハイライトとローライトは「光」を操作し、「高い」「低い」を顔の中で演出するのです。

 

目の錯覚を利用した「だまし絵」というものにカラクリが似ています。本当は立体でないものが立体に見えたり・・・。

ハイライト、ローライトを適切な箇所に塗ることで、誰でも小顔になれたり、鼻が高くなったり、目がキラキラしたりします。魔法のようなアイテムですね!

 

しかし、なぜ顔にわざわざ高い・低いをつける必要があるのでしょう?この理由は女性でも知らない人が多いです。

 

私の憶測ですが、様々な歴史により日本人の多くは知らない間に「アメリカ文化」の影響を受けているように思います。

 

「美意識」もその一つです。映画に出てくる美しい女優。ハーフのタレントも増えました。

日本人も十分に美しい。と思える人は世の中にどれほど存在するでしょうか?

 

そうです。

白い肌、高い鼻、飛び出た可愛い顎、小さな顔、これら全ては日本人のイメージではなく外国人(白人)のイメージなのです。

 

目は、小さくても美しい。肌は、黒くても美しい、まつ毛も無くても素敵!

そうした価値観を持てる人は残念ながら、世の中に少ないです。

 

特に日本人の多くの女性は流行に弱く、そうした外国人に憧れ、すぐに真似をします。

私も幼い頃は大人のお姉さんや海外の美に憧れました。

 

しかし、途中で自分の美しさに気づきました。

 

先ほど説明したハイライト、ローライト。そうです。

彼女達がお手本で美しい対象としている外国人、その顔の真似を凹凸でしているのです。
(方法を知らない人、真似しない人ももちろんおります)

 

ハイライト・ローライトの話です。

何年か前までプロの世界でしか、使用されていませんでした。
高度な技術が必要ですし、素人の世界のメイク方法は限られていて商売上、あえて流通させていませんでした。

 

しかし近年、SNSが流行り、誰でも簡単に発言が出来るようになりました。

そうして守られてきた情報も、日本のメイクアップアーティストが隠しても海外の人はオープンに。

 

そんな流れで一気に素人様へハイライト、ローライトの存在が出回ってしまったのです。

 

しかし、やはり正しい情報は全て伝わりません。

メイクを知らない人が発信している情報には必ず「間違い」が存在します。

ハイライトもそうです。

どこになぜ塗るのか?必要か不要か?

そうした判断抜きに、とりあえずハイライトが流行っているから塗っている。という人の多いこと・・・。

 

これでは、完全なハイライトとローライトを使いこなせる人が世の中に増えません。

 

メイクアップアーティスト側としてはお商売が成り立つので嬉しい限りですが、もう今はハイライトとローライトは普通に使用する時代。公開しても良いと思います。

 

ハイライト、ローライトは日本人を外国人の顔に近づけるような役割を担っています。

何も、外国人の真似だけではありませんよ。鼻を高くしたい。小顔になりたい希望も叶えます。

近年ブームだった「ハーフ顔メイク」や「モノマネメイク」も全てこの技術によるもの。

そうした世の中の流行や移ろいは知っているとよりメイクを楽しく学べると思います。

 

チークとは

それでは、チークからご説明します。

 

皆様、チークのイメージはどのようなものでしょうか?

 

よく女装者様から聞いたり、女装者様のポーチから出てくるのは80%「ピンク色」!!!

また、「頬に塗るやつでしょ?」という声も聞きます。

そうです、その通りです。

 

しかし、 チークの1番大切な部分が抜けています。

なぜ、頬にピンク色を塗る必要があるのか。という根本的な話。

 

答えは2つあります。

「チーク」の役割は、「血色をよく見せるため」と「イメージ操作」です。

 

まず、「血色」のお話をします。

これから商品を選抜される人、ドラッグストアで化粧品コーナーを見たことがある人、思い出して見てください。

チークに「緑」や「灰色」はありませんよね?

そうです。「血色」を作るものなので、そうした血の色から遠い色は存在しないのです。(ただしアート作品などにおいては別)緑の頬紅だとエイリアンみたいになりますからね。

 

存在する色は、 「紅色」「ピンク色」「オレンジ色」「茶色」など、暖色が多いです。茶色は意外ですよね。
パリコレなどのショーモデルがよく茶色のチークを頬に塗られ、ゴソッと頬のコケを強調させられているのを見ます(笑)

 

チークの目的は《血色をよく見せること》なので、「血液の色に近い色」がチークとして出回っています。

また、血色をよく見せる効果としては、明るい印象や可愛い印象、何より健康的なイメージを持たせます。

2日酔いで体調が優れず真っ青な時も、チークを少し塗れば照れて健康的な人間となります。(真似しないで下さい)

 

このチーク、もっとも女装さんに人気のある色は先ほど述べた「ピンク色」ですが女性でも「ピンク色」のチークを使っている人は大変少なく、 大体の多くの女性は「オレンジ色」を無難な色として使っています。

 

なぜならば、女性の好む女性イメージは強さ・逞しさ・凛とした感じ・男っぽいサバサバした感じが強く(人により異なる)
女装者の好む女性のイメージは弱さ・可愛さ・幼さ・フリフリ・小花柄・そしてピンク!!というイメージが強いのです。

 

女性は、あまりにも女性っぽく演じている女性を嫌う傾向にあります。

なぜなら、本当に女性らしく弱い女性はあまり存在しないことを知っているからです。

例えば女性の生理。

か弱い女性なら血を見た瞬間に倒れ、血に触れる事もできないでしょう。

しかし、ほとんどの女性がそうしたことをそつなく影でこなせています。

子育てや恋愛においてはもっと我慢すべきこと、忍耐が必要なこと、ビジネスにおいてはより一層、男性の中で己を貫く強さが必要なのです。

ただそれを隠している。という事実、それを女性はお気づきなのでは?と感じます。

 

よって、女性界では「ぶりっ子」とされる女性を集団で無視したり、いじめたりと卑劣な影の争いが繰り広げられていて、あまりに女性アピールをしている女性は敵とみなされることが多いのです。

そこにチークの色が結びつきます。

 

ロリータぐらいまで飛び抜けていたら話は別ですが、男性の想像する女性は避ける女性が多いでしょう。

そしてチークの色も「ピンクは年齢じゃないな〜」「ピンクってぶりっ子みたい」などと感じ、無難なオレンジを選びます。

 

この話は少し偏っている部分もありますが、こうした世界や考え方は女性界において確実に存在します。

 

こうした女性の脳と、女装者の脳を照らし合わせて近ずけ修正することで、よりナチュラルに女性に馴染むメイクやファッションを楽しめるのです。

 

2018年、これほどSNSやメイク道具が進化している現代ですがやはり女性と並んで完全に女性と思える女装者は数少ないです。それは仕草だったり言葉の話し方も影響します。

 

大事なので何度も書きます。

女性の掲げる女性と、女装者(男性)の掲げる女性像はあまりにも違うのです。

 

これを理解しようとして下さい。

この理解から、一気に女装クオリティは上がるでしょう。

初心者であるあなたも、中級者や上級者を追い抜く手助けとなります。

 

チークの話に戻ります。

「ピンク色」のチークは肌の白い人が似合いやすく、「可愛い」「幼い」というイメージの人が使用しています。

 

重複しますが違う視点で男女の考えを述べます。

 

日本の男性は「幼い女性」や「可愛い女性」を好む傾向にあると知られています。

しかし 実際のところ、世の中の女性たちは力強く、近年は 女性もバリバリ働き、女性の社会進出もずっと話題に上がっています。

 

「大人っぽくてセクシー」そして「自立している」という男性に縛られない生き方をする女性像が近年、 若い女性の中でも流行っています。

 

また、「ワンレン(調べて下さい)」が再び流行り、「 赤い口紅」をつけた10代の女の子がいるように、日本人の男性が求める女性像よりうんと女性の世界は違っていて、 日本人女性の多くは外国に染まっているのかもしれません。

 

あなたがチークを選ぶ時、絶対に似合う色を見つける方法があります。

 

それは、 「ほっぺたをつねること」。

傷つかないようにつねって下さい。

手を離すと、赤みが出てきます。それがあなたの似合うチークの色なのです。

 

つまり血の色。肌にそっと添えるあなたに似合うチークの色は、つねって出てきた血色なのです。
※あまり常理すぎると肌トラブルになりますので気をつけてください 。

 

そしてもう一つ、 チークの2つ目の意味は「イメージをつける」ということです。

 

あなたは誰のためにメイクをしますか?

メイクの目的には、大きく分けて2つのパターンがあるといわれています。

 

1つ目は、 人に見せて褒められて満足するパターン。

2つ目は、自分で見て納得して満足するパターン。

 

つまり自己的欲求か、他者的欲求かの違いです。

どちらも正解などありません。自己満足でも、評価されて満足でも、自由で良いのです。

 

チークはそうした他者的欲求部分の影響を含みます。「 人からどう見られたいのか」「自分をどう見せたいのか」これを操作します。

私はイメージ操作と名付けました。

探偵が変装するように、チーク一つで「今日は可愛いね。」「今日はクールだね。」と言わせるのです。

 

チークは本当にたくさんの色があり、混乱しがちです。

 

今回は基礎の基礎。一番優しい方法を伝えます。

 

 

まず色はオレンジ色。明るいオレンジではない方が肌に馴染みます。

 

ニコッと笑って下さい。横から見たときに一番高い部分がありますね?

 

そこを中心として、まずチークの粉を置きます。置いた粉を周りにクルクルと円を描くように薄く伸ばして下さい。チークは訂正が難しいので慎重に!

 

最初につけすぎたら必ず失敗します。ティッシュで余分な粉を落としてから乗せることをお勧めします。

2〜3回ほど薄く重ねれば完成。綺麗なチークが塗れるようになるには濃さを知ることが大切です。

 

雑誌を買ってモデルさんのチークを見て下さい。

きっとあなたが最初に塗ったチークの濃さを付けている人はギャルモデルでも少ないと思います。

チークは血色。それも思い出して下さいね。

 

 

チークが完成しました。

 

次に、 「ハイライト」と「ローライト」を塗ります。

 

ハイライトとローライトの塗り方

 

この2種類、説明したように近年プロ業界から素人業界へ入ってきたアイテムと手法です。

 

特に年配の人では知らない人が多いですし、若くとも、知らない人も存在します。

 

存在は知ってるけど使い方がよくわからない、使ってみたけど違いがわからないという人もおります。

 

この2つのポイントは、まず自分の欲求を知るということ。

 

立体的に、鼻を高く見せたい、小顔にしたい、など凹凸によりカバーしたい部分や作りたい部分はありますか?

 

白い紙に円を書き、このハイライト・ローライトを使えば立体になって浮かび上がらせることも可能です。

それ程、この2種類はメイクとしての効果が高いのです。

 

今回は標準的なお悩みに合わせた最低限の3つの使い方、塗る場所をお伝えします。

 

ハイライト

1.鼻を高くします=細い筆で先端はテカって見えるので塗らない

2.おでこを丸くみせます=丸いと女性らしいとされている

3.中心を綺麗にみせます=人は顔の中心に注目してメイクの判断をします

ローライト

1.小顔にします=元々小顔なら塗らないで!

2.涙袋を強調します=細くスーッとカーブに合わせて(難易度高め)

3.目の彫りを深くします=腫れぼったい人にオススメ

 
 
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まだまだ塗る箇所はございます。最初なので3つずつ、簡単な部分を紹介しました。

図のポイントに光と陰を入れるだけで顔が変化します。やりすぎ注意!!

 

このハイライト、ローライトは粉のものが多いですが近年は粉と液を混ぜたクリーミータイプもでています。

最初は粉、慣れたらクリーミータイプに挑戦してみましょう。