一流メイク師が教える女装者のための季節のメイク直し法

メイク師IMAの女装メイクレッスン

メイク教室を運営していた中で、特に女装者様のお悩みで断トツに多かったのが「メイク崩れ」についてでした。

女装者のメイク崩れの対処についてお答えしている人は見たことがありません。

 

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夏の女装のデメリット

女装者は女性と異なり、ヒゲ、ウィッグの下、通常の汗ポイントなど、お直しする部分も多くなります。

その中でも、大きく異なるのは「ヒゲ」の部分です。

時間が経てば剥がれ落ち、生えてくる可能性もあります。

生えてきた場合は剃り直しをオススメします。ヒゲ周りの箇所のみのお直しを徹底します。

今回は剥げて見えてくることに重点をおいてご紹介します。

また、男性は女性より4倍も皮脂が浮き上がる可能性もあります。(全ての男性ではありません)

汗の量が多いとメイクの持ちも短く・・・特に夏場なんて最悪です。夏場の女装はとってもハラハラするのです。

よく聞くお話で、「夏場はメイク崩れが大変だから女装はお休みです。」という人が多いのも納得できます。

ただでさえ、初心者の皆さまはメイクはもちろん、ウィッグの装着やお洋服、さらに女性同様の仕草やメイクのケア、立ち居振る舞いまでコンプリートできていないのに季節のせいでせっかく習って仕上げたメイクも崩れたらハンデが多すぎます。

勝てない戦さは初めからしない!流れが、多くの女装者様のスタイルになっている気がします。

また、夏場は冬に比べお洋服も透け感があったり、すね毛を隠すための黒いタイツが履けなかったり、肩周りや首回りなど、秋や冬場で洋服で隠していた部分が夏場は一気に隠せなくもなります。

 

よって、体型や男性としての部分が少ない(目立たない)人ではなく、太っている体型、男性的な体型でお悩みの人、ヒゲやすね毛などでお悩みの人は特に夏場を避ける傾向にあると思います。

 

女装者の中でも夏に女装ができる人、できない人というハンデが存在します。

そんな夏場に女装ができないと諦めている女装者様へ、(初めて夏をご経験される初心者の女装者さまへも)
私から「夏場のメイクのお直し方法」をプレゼントします。

少しでもこうした知識があれば、夏は絶対女装NG!とは言えないはず。
少しずつ、気をつければ乗り越えられます。夏場も楽しんで女装ができるようお伝えします。

 

夏場のメイクの難しさ

教室でも「夏場のメイクお直し方法」はよく聞かれます。

ただ、夏場だけでなく普段生活していてもメイクは6〜8時間後には確実に崩れるものです。(男女関係なく)

 

それはなぜでしょうか?

「崩れる」理由も存在します。

まず1つ目のポイントが「厚塗り」。

メイクで肌のトラブルを隠そう!ヒゲを隠そう!とすると、どうしても厚塗りになりがちです。

厚塗りのメイクが崩れると悲惨です。ヒビが入ったり、ずるっと剥けたり、一気に剥がれます。

 

「厚塗りがメイク崩れしやすいのか!じゃあ薄塗りで塗ろう!」
という女装者様もおりますが、この薄さ加減は本当に難しいです。

 

プロ前のメイクさんでも判断できない人が多いほど、感覚の問題でもあります。

「本当に付いてる?メイクの意味、発揮できてないよ。」
という程、メイク崩れが怖くて薄づきにする人も多い気がします。

 

女装者様の多くは、元々の素材が女性より男性寄りなので、《薄づきで勝負!》は
女性でも少ないのに、よっぽど10代や20代前半のピチピチ肌で女性っぽくなければ難しいです。

 

インターネットでも探して見て下さい。薄づきで本当に美しい女装者様、
本来女性っぽい素材をお持ちか、医療により変化させたか、写真加工の人が大半です。

 

現実世界に、何も手を加えていなく、薄づきで女性もしくはそれ以上の人は滅多にお目にかかれません。

 

しかし、世の中で特に女装者に好まれるのは「ナチュラルメイク」です。
OLさん的なお姉さんの存在に憧れを抱き、ナチュラルなメイクをしたいと思う人が多いのです。

 

先ほど申し上げたように、ナチュラルなハイレベルの女装メイクを提供できる人は現在、世の中で私のみです。

 

なぜならば、ナチュラルメイクはメイク界でも《一番難しいレベル》とされており、それに男性を女性化させるメイクが融合されるメイクをしている人は私のみだからです。

 

メイクのみ習っているメイクアップアーティストは真似できません。

この技術には、骨格から分析し、肌、瞳、髪の毛の色を分析し、的確な化粧品を特殊な塗り方で塗る必要がります。誰も挑戦していません。
(企業秘密の非公開としているので方法を知らないので出来ない可能性も)

つまり、全くの初心者様やメイクにそこまで技術の無い女装者様が《世の中で一番難しいレベル》のナチュラルな女装メイクをしようとしても、無謀な話なのです。可能性は0ではありませんが・・・。

 

また、ナチュラルメイクとはナチュラルに見えて実はこってりしっかり塗り重ねていてナチュラルに見せているというパターンも数多く存在します。プロのメイク作品でもそうしたメイクはたくさん存在します。

 

厚塗りまでいかないが、薄づきにしすぎず、ナチュラルな素肌に仕上げるには、やはり近道はありません。

こうしたブログから知識を吸収し、日々の技術の練習を積んで下さい。

 

メイク崩れを観察するうちにきっと自分の肌に合ったファンデーションの量が見つかるはずです。

 

もしどうしても分からない場合は、知識と経験のあるプロの目によるチェックを受けて下さい。

これは誰でも良いわけではありません。特に商売を重視している人、似非メイクさんは意味がありません。

ヒゲの量、希望のメイク、ファンデーションの種類や成分、そうしたことを全て踏まえた判断が必要です。

 

舞台用、特殊メイクなど以外は、「メイク」はそこまで長持ちしないモノのような気がします。

メイクとは魔法ではなく、限られた時間のみいかに美しく持たせるか。それには技術が必要。本来は、そういうものなのです。

 

「特殊メイク」は施術に費やす時間、道具の費用、メイクとは異なる造形技術がありますので長持ちするのは当たり前。
セルフのメイクは動く顔に日光で溶ける絵の具を塗っているようなもの。時間が経てばシンデレラのように魔法は溶けてしまうのです。

その魔法に「延長!」と言えるのが、お直しなのです。

季節によって気温も湿度も異なりますので、メイクのお直し方法は変わります。

 

今回は特にお悩みの強い「夏場のメイクのお直し」についてご紹介させていただきます。

 

夏場のメイクのお直し

まず、夏場はずっと野外にいてたら汗をかきます。

観察しているとよくわかりますが、ヒゲがある人はヒゲの部分。おでこ、鼻に汗は出やすいです。ぷつりぷつりと浮き上がってきます。
※乾燥肌の人の場合のお直し方法は異なりますので記事最後にご紹介します

それをハンカチやティッシュでガーッと横にスライドして拭き取るのは絶対にやめて下さい
なぜなら、綺麗に作り上げた化粧ごと、こそぎとってしまうからです。

力の加減は気をつけて下さい。

 

汗は「水分」と置き換えて考えて下さい。まずはその水分を拭ってあげます。
アイテムとしてはティッシュがオススメです。

ファンデーション等が付いた際もそのまま捨てられて衛生的です。
この代用として、ハンカチでも良いですがハンカチも様々な種類があるので、よく汗の染み込むハンカチがオススメです。

汗(水分を)拭うとき、先ほどお伝えしたように「こする」のではなく、上から水分を吸収してもらえるよう、ポンポンと叩くのがポイントです。優しく乗せても水分はティッシュに吸い取られていきます。

 

次に、汗を吸い取った肌の表面にはうっすらと油(皮脂)が浮かんでいます。
これはなかなか目で見えるものではありません。

しかし、プロの目からみると皮脂の多い、少ない、は一目瞭然です。

 

もしこの皮脂を見落とし、そのまま次の工程に移ればお直しは失敗。ミッション失敗となります。

ティッシュで水分除去をした後は、しっかりとあぶらとり紙で皮脂の除去をしてあげてください。

この際もティッシュと同じく優しく肌に当てて皮脂を吸着させます。

このあぶらとり紙、お直しでなくとも、男性時で皮脂の多い時にも有効です。皮脂の出っ放しの状態は不衛生です。1日のうち、何度か皮脂取りをしてあげて下さい。

 

一昔前、テレビでとある女優が「あぶらとり紙の代わりにキッチンで使われるキッチンペーパーを使っている」という話を聞きました。
油を取るためのキッチングッズです。しかし、代用はできません。あまりにもキッチンペーパーは表面が荒く、人間の皮脂量には対応していないからです。

代用、エコなどといって、消してキッチンペーパーは使わないでください。(そうした間違った化粧品代用方法を宣伝することもやめてください)

 

水分、皮脂が除去できました。肌にはファンデーションが残っていません。その部分だけ、ファンデーションが剥がれ落ちています。

その剥がれ落ちている部分、そこを目掛け、カバー力の高いとされる「固形ファンデーション」を乗せていきます。

リキッドファンデーションというもの、固形ファンデーションというもの、肌作りには役2種類のファンデーションがあります。
(クッションファンデなどの最近定着しているものは全て省いています)

 

この2つを例えると、溶けた砂糖と、固めた砂糖菓子のようなもの。溶けた砂糖を固めるために新たな成分が必要ですが、固めた砂糖菓子はもう完成しています。完成度が高いのです。

固形ファンデーションも同じく、塗るだけで肌が完成します。
その代わり、デメリットもありますがこれは別記事にてご紹介します。

 

さて、禿げた部分に固形ファンデーションを乗せていきます。するとどうでしょう。
鼻周り、おでこ、ヒゲの周辺が見事に元通りになりました!青髭も肌色に。

 

化粧直しとは、1部分のお直しのことを指すのであって、フルメイク、全体の顔を直すということではありません。

それでは合コンなどで「メイク直し行ってきます。」と言った女性が1〜2時間も帰ってこないことになりますから。
全部お直しをするのであれば、1からメイクをやり直したほうが確実に綺麗に仕上がります。

 

「メイク直し」する時間は日常的に限られています。また、外出時の時が多いと思います。

 

イベントの途中、Barに行く前、メイク教室で顔にメイクをした後、夏場に外に出てお店に入った時・・・。

女性でも女装者でも変わらずメイク直しが必要なときは訪れます。夏場は1日に2〜3回、メイク直しまたはチェックをしてください。

外出時は、外のお手洗いなどでメイク直しをして下さい。

 

このトイレですが、女装者は絶対に女性トイレの使用はNGです。

どれだけ女性に見えても、今後「俺この前入って何も言われなかった」という周りの女装者がいても、絶対にやめて下さい。

 

ゲーム感覚で入る場所では無いですし、女性陣の多くは女装者が入ることを望んでいません。また、悪気がなくとも女性は恐怖心を抱きます。

 

また、女装者が女性用トイレに入って通報され、逮捕された事例は数多くあります。前科がついてしまいます。

 

話が戻りますが、よく公共の場でメイクを直されている人もいます。

 

しかし、人により不快感を覚える人もいるそうで、そうした人たちに何か言われるとめんどくさいことになるので、それであればお手洗いなど、人の少ない場所に行ってメイク直しをした方が良いと思います。

 

メイク直しのまとめ

最後に、メイク直しのまとめです。

水と皮脂を除去した後、顔に残っているファンデーションはどの部分でしょうか。
そして、そのファンデーションが無く、禿げている部分はどこでしょうか。よく観察してみてください。

顔の汗の出る場所は大体決まっています。額と鼻周り、人により異なりますが、髭周りもかく人はいます。

なのでほっぺた目下頬の横などは、お直しは必要ありません。逆に触らないほうがいいです。

 

額の部分も女装していればウィッグをかぶっているでしょうし、汗をぬぐうだけで大丈夫だと思います。

女装者様に一番お直しをしていただきたいのは「ヒゲ周り」です。

 

特にヒゲ周りはぶつぶつと汗が浮かんでくるかと思います。薄らとヒゲが浮かび上がってきているのであれば、もう一度ヒゲ直しをするのもオススメです。

 

そしてお直しをして元の状態に近い状態で完成となります。あくまでもメイク直しはメイク直しです。このお直しを終えてまた汗をかく場合もありますので、一度にガッツリとお直しをしてしまうと逆に崩れてしまう可能性もあります。 1日に何度も鏡でチェックし、崩れているか否か判断して下さい。

 

その都度、薄くお直しを続けることで1日中、綺麗な顔を保つことは可能です。なんでこんな暑い日なのにあの人はメイクが綺麗なの?

 

そういうことです。こまめにケアをし、お直しをしているからです。

 

もし、お直しなしでずっと綺麗な人がいれば教えて下さい。

 

日常的に、セルフメイクで、女装者がメイクをするのであれば、特殊な肌に負担のある取れないをうたう道具よりこうした丁寧で確かなお直し方法を覚えた方が賢いのです。

 

特に初心者の皆さま、是非「メイク崩れ」がわかり次第、お試しください。

 

女装者のメイク直し おまけ

最後に、おまけで乾燥肌のお直しのご紹介をします。

汗(水分)を除去する工程まで同じです。あぶらとり紙は必要ありません。
乾燥していて皮脂のない状態隊なので・・・。乾燥肌は水分が必要です。

そのまま化粧水を塗ることはできません。よって、ミストタイプの化粧スプレーを顔に振って下さい。
この粒子が細かければ細かいほど、化粧崩れがしにくく、肌に吸着しやすいです。


スプレーをかけてしばらく放置した後、水分が浸透したのを確認して化粧が剥げている点、特に目の下ゾーンにファンデーション(お粉)を優しく乗せてあげて下さい。

固形ファンデーションは乾燥しやすく、乾燥肌の人のお直しには不適切かと思います。(人により異なる)

肌質によってお直しの方法、道具も異なります。